断酒中に飲酒をする場合は連日飲まないこと

私は2019年より断酒をはじめました。いくつかの記事で書きましたが、飲酒していた頃は、毎日かなりの量を飲んでいました。自分の飲酒スタイルから、もしかしたら依存症ではないかと疑ってましたが、とくに難しくなくスムーズに断酒できたので、そうではなかったようです。

 

断酒してから2年半近くたっていますので、もう酒を受け付けなくなったか、飲んでしまうと、以前のようなお酒を飲む生活に戻ってしまうのではないか等いろいろ考えます。

 

依存症になって断酒する人は、一滴もお酒を飲んではいけないといわれています。アルコールで変わった脳は、元に戻ることはなく、少しでも飲むと、すぐに依存症の状態に戻ってしまうという恐ろしい話を聞きます。

 

しかし断酒中であっても、つきあい等で少し飲みたくなる時もあります。アルコールの怖さを再確認した実体験がありましたので、記事にしておきます。

 

現在、私は飲酒への欲求は全くありません。以前の私と違って、隣で誰かが美味しそうに飲んでいても平気です。自分は飲酒への欲求をコントロールできていると思います。

 

したがって自らお酒を飲むことはないのですが、年末年始におつきあいで、お酒を飲む機会が3日間続きました。たまには飲んでみてもいいか、と思って久しぶりにお酒を飲んだのです。

 

初日は缶ビール一本だけです。すきっ腹で久しぶりに飲んだので、酔いがかなり早く回りました。断酒をしていたとはいえ、350mL缶を一本飲んだだけなのに、悪酔いしたのには驚きました。後からネットで調べてみると、炭酸はアルコールの吸収を促進する働きがあるそうです。アルコールを断っていたので、酔いが早く回ったのでしょう。

 

2日目は、ワインを飲みながらの食事をしました。久しぶりの赤ワインはとてもおいしく感じて、ボトル半分くらいは飲んでしまいました。おいしい食事とお酒で、とても気分がよくなりました。悪酔いはしませんでした。

 

3日目は、日本酒です。味の濃いおせち料理と日本酒は、いい組み合わせで、お正月気分もあり、とても美味しく感じました。

 

さて、ここからが本題になります。もうお酒を飲む機会はありません。お酒を連続して飲んだ翌日のことです。朝からバイクで出かけました。あちこち走り回ったので、夕方になると疲れもたまってきました。早く家に帰ってゆっくりしようと、家路を急いでいた時、家が近づくにつれて、無性にアルコールを飲みたくなってきました。

 

その欲求には覚えがありました。いつも仕事帰りに感じていた感覚です。私はその欲求に従って、お酒を飲みに行ったり、コンビニで買って飲んだりしていたのです。断酒してからいつの間にか、そうした欲求がなくなっていたのを思い出しました。

 

つまり、数日アルコールを飲んでしまうと、そういう飲みたくなるという衝動が起こるようになるということでしょう。それが連日飲酒につながっていくのだろう、と思います。

 

どういう体の神経の変化で起こっているのかはわかりません。でも疲労感と関係があるような気がします。疲れた時は食欲、とくに甘いものへの欲求が強くなります。おそらく脳の仕組みなのでしょう。依存症の仕組みは人間の生理的欲求のシステムから生まれるのです。

 

久しぶりに来た"飲みたい"という気持ちは、我慢してやり過ごしました。翌日も夕方に少し飲みたくなりましたが、欲求度は小さくなっていて、さらにその次の日にはほとんど感じなくなりました。

 

アルコールを断ったとはいえ、飲酒する機会はあると思います。私はたまには飲んでもいいと思います。ただしアルコール浸りに戻らないためには、連日で飲酒しない、ということが大切だと思います。

 

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