断酒2年後

断酒を初めてから2年が過ぎました。断酒ネタとしては最後の書き込みになると思います。いろいろと変化を書いてみます。

 

1.金銭面

 

貯金額は大幅に増えました。

 

とにかくお酒にお金を遣っていたので、当たり前のことだと思います。お酒をよく飲んでいたころは、主にシングルモルトを飲んでいて、白州、マッカラン、グレンフィディック、ボウモア、ラフロイグ、タリスカー、グレンモルトなどのボトルを買っては、ロックかストレートで毎日グイグイ飲んでいました。それらはボトル1本が3千円から5千円くらいします。それを毎週1本以上は空にしてました。お金を節約したいときは、メーカーズマークとかティーチャーズを飲んでいました。ティーチャーズは安いのですが、スモーキーな感じがするので好きでした。

 

それとワインも良く飲んでましたね。ワインも週に2本くらいは空けてましたね。ビールもたまに外食するときに飲んでました。

 

合計すると、月に4~5万くらいはお酒代に使ってましたね。バーで飲んでいたのを入れるともっと多いと思います。それが現在は全く飲まないようになったので、当然貯金額が増えています。正確にはわかりませんが、2年間で100万くらいは貯金が増えたと思います。

 

でもお酒をやめてお金がたまったことよりも、健康になってきたことのほうが嬉しいですね。お金は努力次第で稼ぐことができますが、肉体の健康は努力してもどうしようもないことがありますから。肝臓をダメにしてから後悔しても遅いのです。

 

 

2. 身体面

 

確実に健康になりました。

 

体の健康において、お酒を飲むメリットは全くないと思います。よく眠れるとか、ワイン一杯がいいとか、いろんなお酒のメリットの話がありますが、子供が飲んだらいけないものが、体に良いものであるはずがありません。私が考えるお酒のメリットは、人付き合いにおいて、一緒に飲んで親密になることぐらいです。

 

2年も酒を飲まない生活をしていると、それが当たり前になってきます。夜は早く寝て朝早く起きる生活に変わりました。また喘息持ちでしたが、2年経った今では発作に近い症状は起きていません。当然ステロイドなどの投薬はしていません。アレルギー症状もなくなり、猫を抱いても鼻がムズムズしなくなりました。

 

これは断酒の直接的な影響というよりも、お酒による鼻炎が無くなり、寝ている間に口呼吸をしなくなったからだと思います。呼吸器のトラブルが改善されたのでしょう。腸内細菌も改善されたかもしれません。そういえばオナラの回数も減ったかもしれません。とにかく快適になるばかり。寿命も延びたかもしれません。

 

3. 美容面

 

顔の肌が以前と比べて綺麗になりました。

 

そして顔つきに精悍さが戻ってきました。朝起きて顔がむくんでいることもなくなって、若返った気持ちがあります。睡眠をしっかりとるようになったせいで、顔にあったシミもだいぶ薄くなりました。

 

中年になって老けた気がしてものすごく嫌だったのですが、まだまだ老け込むには早いと思えるようになりました。最近は男性用の化粧水とかも使ってます。

 

ただし体型は在宅勤務による運動不足のせいで、褒められたものではありません。まあ在宅勤務で毎日お酒を飲んでいたらもっとひどくなっていたと思います。

 

4. 食事面

 

自然な食べ物を好むようになりました。

 

人工的な、ジャンクな食べ物、カップラーメンなどの小麦の加工食品が欲しいと思わなくなりました。お酒を飲んでいる当時は、味の濃いものや、刺激のあるものが好きだったのですが、最近は薄味のほうが美味しいと思えるようになりました。お菓子を食べる頻度も減り、代りに果物をよく買って食べています。野菜が美味しいと思えるようになりました。

 

スーパーに行くと、小麦を加工した食材が多いと思います。パンやケーキはもちろんのこと、麺類、お菓子類、少し保存できるものは小麦粉ベースの食品が多いです。小麦粉の炭水化物は食べたら美味しいのですが、我々は食べ過ぎのような気がします。

 

5. 仕事面

 

人付き合い以外は良くなりました。 

 

コロナ禍で人付き合いの食事もなくなり、在宅勤務の時間が長くなってしまったので、外でお酒を飲む機会は、無くなりました。断酒を始めたのはコロナ禍前ですが、そういう状況が断酒をやりやすくしてくれました。タイミングよかったです。

 

仕事のアウトプットがよくなったかどうかはわかりません。ただ職場も自室も掃除して整理整頓するようになったので、綺麗で清潔になりました。衣服や靴も不要なものを処分し、小奇麗になったと思います。振り返るとお酒を飲んでいた頃は、生活がいろいろな面でだらしなくなっていたと思います。

 

8. 精神面

 

肉体面での健康と同じく、心の健康も良くなっています。

 

私は、アルコールそのものには気分がよくなるための物質はなく、その物質を出させているだけで、脳内快楽物質の総量には変化がないと考えています。お酒で気分をよくしないぶん、気分が落ち込み、鬱っぽくなることがほとんど無くなりました。

 

やはりお酒を飲んで気分を良くすると、どこかで気分が落ち込んで、脳内物質のバランスをとっていたのだと思います。気分を良く過ごすためには、栄養をしっかりとって、運動を適度にして、ストレスのない生活を送るしかありません。お酒は不要です。

 

7.また飲みたいという欲求は起きないか

 

たまにあります。

 

タバコと同じように、映画で俳優がウイスキーを飲んでいるシーンを見るとあると、美味しそうだなあ、と少し思うことがあります。でも、少しだけと思って飲んだとしても、タバコのニコチン作用と同じように、またお酒を止められなくなるかもしれないな、と考えると飲酒への欲求は無くなります。

 

実は、アルコールは、ニコチンほど依存状態にはなりにくくて、たまに飲んだとしても大量飲酒に戻ることはありません。しかしそう思って油断していると、以前のように大量飲酒の習慣に戻るかもしれない、と思うと怖いです。

 

私の場合は、「禁煙してから断酒へ」という流れも大きかったと思います。有名な禁煙の本を書いているアラン・カーさんも、禁煙してから断酒しましたので一緒ですね。彼の断酒の本も買って読んでみましたが、禁煙と同じメソッドでした。私も喫煙という習慣がバカバカしく思えるようになったとき、お酒も一緒じゃないかと思うようになりましたので、依存の根っこは同じなのだと思います。

 

海外の先進国では、断酒が一部でブームになっています。お酒を飲まない人が次第に増えて行っているのです。あのフランスでも、ワインの国内消費量がどんどん減ってきているそうです。

 

喫煙や飲酒をやめられないのは、低学歴者で貧困層といったイメージがこれから強くなっていくかもしれません。ある病院関係者が言ってましたが、コロナで病院に入院してくる人は、見るからに自分の健康管理が出来ていなさそうな人ばかりだ、とのこと。コロナは我々の生活スタイルを見直させる機会となったのかもしれません。

 

断酒や禁酒をする人に言いたいのは、すぐに効果を求めがちですが、長年アルコールを飲んできた人は、体の細胞が変わって体調が変わるのに2年くらいの期間はかかるということです。すぐに結果を求めないでください。気を長く断酒を続けていると、きっといい結果が待っています。

 


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