断酒後から体にいい影響が出るまでの期間

酒をやめたら、どれくらいの期間で体にいい影響が出るか。

 

体調が悪くてお酒をやめたとき、体調がよくなる等の結果が出ないと、また飲酒の習慣に戻ってしまうこともあるでしょう。しかし「お酒を飲んでも飲まなくても変わらないなら、飲んだほうがまし」と結論を出す前に、ご自分の年齢をよく考えたほうがよいと思います。

 

まず、新陳代謝は加齢とともに低下するという事実をベースに考えることが大事です。例えば、傷跡が治るターンオーバーの日数をみると、個人差はありますが、年齢の1.5倍日数であるといいます。

 

皮膚に同じ傷ができたとして、年齢で治るまでの日数を比較すると、10歳は15日、20歳は30日、30歳は45日、40歳は60日、50歳は75日、60歳は90日、ということになります。つまり、10代だと2週間程度で治る傷跡が、60歳だと3か月かかるのです。若い人の肌が美しいのは、皮膚の水分量だけでなく、新陳代謝機能によるところが大きいのです。

 

アルコール摂取は、肉体の目に見えない部分にダメージを与えます。長期間の過度な飲酒は、肝臓、胃、腸、血管などに負担をかけ続けて傷めています。年をとれば修復能力も衰えるので、若い時と同じ調子でいつまでも飲んでいたら、体を損なってしまうのです。内臓も皮膚と同じように修復されるとしたら、10代で1か月で治るものは60歳では半年かかるとみておいたほうがよいでしょう。

 

中高年の人は、1年半くらい断酒すると、体調に良い変化が出るのではないかと思います。


私の場合、断酒してから二年たちましたが、以下の効果がありました。

 

1.喘息症状がほとんどなくなった。
2.就寝中の鼻づまり、口呼吸がほとんどなくなったので、口内衛生が大きく改善。
3.花粉症や猫アレルギーの症状がなくなった。
4.顔が若返った。
5.筋トレの効果が出やすくなった(筋肉がつきやすくなった)
6.足がつったりするなどの筋肉系トラブルが激減した。
7.頭の働きがよくなった。物忘れが減った。


私の場合は、毎日かなりの量を飲んでいましたので、効果が大きいのだと思いますが、断酒効果が出るのに時間がかかりました。断酒はできるだけ若いうちから取り組んだほうがよさそうです。年をとってからの断酒は、効果がでるのは辛抱強く待ちましょう。

 

f:id:toshihiko-w:20201220100016p:plain