眼瞼下垂

眼瞼下垂の手術をしました。腫れもほとんどなくなったので、経緯と感想をまとめておきたいと思います。

 

眼瞼下垂という症状について

 

眼瞼下垂という症状は、目蓋を上げる筋が弱ったり、目蓋と眼瞼の接続が悪かったりして、正常な位置まで目が開かない症状です。目を全開にしても、黒目に瞼が被ってしまう状態なので、見た目でわかる症状です。

 

原因としては、先天的なものと後天的なものがあります。私はたぶんハードコンタクトレンズが原因です。装着で瞼を引っ張ることをずっと続けてきたからか、10年くらい前から症状が少しずつひどくなっていました。しかし私は自分のそうした症状を、先天的なもので、また加齢によるものだと思っていました。

 

手術で治療できるものだという知識も持っていませんでした。頭のおできの治療をしてもらった外科のお医者さんに、眼瞼下垂を指摘され、自分でネットを使って調べてたことで、眼瞼下垂について理解しました。

 

眼瞼下垂は見た目の状態だけではなく、日常生活や体調に影響が出るということも知りました。ここ数年、肩こりや頭痛に悩まされてきましたが、眼瞼下垂が原因である可能性があるようでした。眉毛を上げる筋肉を使って目蓋を開ける癖がついて、額の筋肉は首の筋肉とつながっているので、肩こりや頭痛の原因にもなるとのことです。

 

詳しいことはネットで検索すると、眼科や形成外科の病院のサイトにたくさん情報があります。私は、症状と原因、そしてその影響や治療方法について、知れば知るほど治療したいという気持ちを持つようになりました。

 

治療をする決心

 

しかし手術は心理的なハードルが高いです。ひとつは仕事に対する影響。数日安静にする必要があるためです。また特に顔で一番目立つ眼がしばらくは腫れますので、人からどう見えるかということも気にかかりました。失敗したら変になるのではないか、人相が変わるのでは等々、不安が大きいです。

 

しばらく迷っていましたが、最後に決心させてくれたのはコロナ禍でした。在宅勤務が多くなり、リモート会議のTV画面で、自分の顔をよく見るようになると、ますます眼のことが気がかりになってきたことと、在宅勤務が多い状況であれば、術後に人に会うことも少ないので、ちょうどいい機会ではないか、と思ったのです。

 

治療する病院選び

 

手術を受けることを決心しましたが、いつ、どの病院で、どの先生に手術をしてもらうかはわかりません。自分でネットで調べて検討しました。

 

ネットでみると、眼瞼下垂の手術はお医者さんの中でブームになっていて、眼科、美容外科、形成外科など、いろいろな病院でやっているようです。でも外科手術なので、上手下手はあるはずです。どの病院も同じレベルとは思えません。目立つ目蓋の手術なので、失敗されたくありません。

 

眼瞼下垂と指摘をしてくれた外科のお医者さんも手術をしているようでしたが、専門医ではないし、病院のホームページに情報を載せていないので、他の専門の病院を探しました。

 

いろいろ探して、20年ほど眼瞼下垂の治療に力を入れているお医者さんを見つけました。形成外科と美容外科の両方をやっているし、大学病院でも治療をしているお医者さんなので、信頼できそうでした。結果的にお医者さん選びは成功だったと思います。医学については、ネットで情報収集できることが、ほんとうに有難いです。自分で納得できる病院を選びましょう。

 

手術と費用

 

その病院では、保険での形成外科手術と保険なしの美容外科治療の2種類の手術を選ぶことが出来ました。保険治療は眼瞼下垂のみで2割負担。美容治療は保険なしの全額負担です。私は仕上がりをよくしたかったので、全額負担し30万円ほど支払いました。

 

美容手術は二重の幅を綺麗に整えてくれる手術です。眼瞼下垂で二重の幅がかなり乱れていて、目つきも悪くなっていたので、それもなんとかしたいという気持ちがありました。

 

手術は2時弱かかりました。途中で目の仕上がりを確認するために、麻酔は局所で少なめにしますから、痛みがかなりありました。正直いって手術はかなり辛かったです。手術途中では早く終わることを祈ってました。

 

術後の経過

 

仕事は、手術日を含めて10日間休めるように申告していました。毎年一回、有休消化のための連続休暇をとる制度が会社にありましたので助かりました。

 

翌日が最大級に腫れて、3日目くらいから少しおさまり、一週間くらいすると、8割くらいに腫れは減りましたが、内出血の跡などの変色は目立ちました。8日目に抜糸で病院に行きました。コンタクトも抜糸した日から装着できました。

 

11日目には眼鏡をかけて出勤をしました。眼鏡をかけると手術跡も目立たなかったと思います。

 

腫れや内出血の跡がほぼ綺麗になったのは二か月目くらい。ちょっと困ったのはコンタクトレンズの度数がきつく感じるようになったこと。パソコンや読書がつらくなったので、術後一ヶ月で度数をかえました。視力にいろいろと影響が出るようです。

 

半年たった今は、完全に腫れもなくなり、手術したというのもわからなくなりました。開きにくかった瞼も普通になって、顔つきも昔に戻ったと思います。頭痛や肩こりも減ったような気がします。

 

治療に対する感想

 

手術の結果にほぼ満足しています。眼瞼下垂は命に影響があるわけではないので、ちょっとした不便さに目をつぶれば、そのまま放置もできまが、治療をすると日常生活が快適になりましたので、もっと早く治療をしておけばよかったと思いました。

 

もし手術が不安で、放置している方がいらっしゃったら、勇気を持って踏み出してください。

 

 

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